2025.08.06

「大丈夫」の奥にあるもの。干渉しすぎずに見守る私たちにできること

うだるような暑い日、熱中症警戒アラートが鳴り響く中、ゆっくりと歩くおばあさんの姿がありました。日陰で何度も立ち止まっては、少しずつ進んでいきます。目をやると、着ていたのは毛糸のカーディガン。
「暑くないですか?」
思わず声をかけると、「暑いけど、大丈夫だから」と笑顔で返ってきました。その時、私はそれ以上何も言えませんでした。心配な気持ちはあっても、余計なお世話になってしまうかもしれない。干渉しすぎるのは私の性格には合わない。そう思い、その場を離れたのです。
でも、後になって「もっと何かできたんじゃないか」と、ずっと心に残りました。あの「大丈夫」の言葉の奥には、どんな気持ちや状態があったのでしょうか。